マスターの独り言

日々の雑感やお店の裏話など気ままに綴っています。
どうぞ、お気軽に目にして下さい。サイのツノへの興味と関心を増して頂ければ幸いです。

初めてサイのツノを訪れるる方への特典サービス !!

「ホームページ見て初めて来ました!」と言ってくれた方に  
1ドリンクサービス(コーヒー、紅茶、オレンジジュース)!ぜひ、ご利用ください!


  
サービスについて     味について     経営について     旅についての駄文   今までの駄文

[ブログもゆるゆると] (`15.12) 

公式ブログもなんとかやっています。こちらのページとうまくリンクできればと思ってはいるんですが、まだまだ使いこなせて
いない状況が続いています。まあ、誰に催促されるわけでもないので、ゆるゆるとやろうと思います。ゆるゆるとしかできないというか
いつものことですが、、、。でも、ゆるゆるとでも着実に進めていくつもりなので、どうぞ、よろしくお願いします。

[公式ブログについて] (`15.11) 

このHPの「マスターの独り言」のページをもっと使いやすく、見る人も見やすくしたいと、ずっと思っていたのですが
なかなか進まず、ここは無料ブログの既に出来上がっているものを使わせてもらうことにしました。できるだけ自分でプログラムも
作ってとは思っていたのですが、無駄に時間ばかり過ぎていてもしょうがないと、踏ん切りをつけました。とはいっても、うまく
使いこなせればいいんですが、、、、。以前の文章を目にすると、もうちょっと手を入れたいな、とか、数回分をまとめて整理したら
面白く読めそうだなとか、希望はいろいろあるものの、放置されたまま時間が過ぎていくので、2.0も出来たところで心機一転
洗練されたページを作りたいと思います。いつものごとくゆっくりではありますが。
公式ブログはgooサイトのblog.goo.ne.jp/sainotuno2003です。

[2.0について(続き)] (`15.10) 

2.0のオープン直前からツイッターを始めて1ヶ月以上が過ぎました。字数が決まっているのに慣れるまで少し
かかりましたが、逆に短い文章にしなければいけないという縛りがあるので、書きやすいというのもありますね。
自分でも意外でしたが、結構ハマって書いてます。この文章もそうですが、人の目に触れるという緊張感(触れないかもしれませんが)
があるので、一定の集中力が必要で頭の中を整理するにはいいです。なんだかんだとHPに書き続けているのも仕事と向き合うために
やらなければいけないことの一つなんでしょう。こつこつ続けていきたいと思います。

[2.0について] (`15.10) 

2.0がオープンして一ヶ月が過ぎました。10月4日でサイのツノが丸12年。13年目に突入です。
本音で言って、しんどかったといえばしんどかったし、楽しめたといえば楽しめた12年です。どんなことでもそうでしょうが
両面あって裏と表で正反対の感情がないまぜになっているのが、リアルなところでしょう。今思えば開店しての一年間、店に
いる時間が一日16時間、帰ってからも1、2時間は経理や雑用の仕事をしていたので、体を壊さずによくやれたな、
とも思うし、実感としてはそれほどキツくなかったよな、とも思えます。心の持ち用というか、発想の仕方というか、
覚悟の問題というか、細い一本の道を踏み外さず来れたのは、ほんのちょっとしたところの積み重ねだった気がします。
だから、いつも思いますが、開店半年で閉店となっていても全然不思議ではなかったです。逆にここまで来れたという方が
確率の低い話だったと思います。でも、まあ、そんな事を言ってもここまで来ているのも事実だし、これからもなんとかやって
いけるだろうと、気楽に構えていこうと思います。結局それが一番大事なのかもしれませんね。

[早くも一週間が過ぎようと] (`15.9) 

サイのツノ2.0がオープンして早くも一週間が過ぎました。頭の中ではだいぶ形ができあがっていたのですが
始まってみれば、あれがない、これができてない、それはどうしよう、と右往左往の連続です。ある程度そういうのも予想はして
いましたが、悪い方が当たるもんですね。なかなか考えている形に近づけません。それでもなんとか営業できているのは、今までと
新しく入ってくれたスタッフの皆さんの頑張りです。自分自身、テイクアウト専門というのは初めてなわけで、朝令暮改どころか
1時間前と違う指示を出したりする中、がまんしてやってもらってます。有難いです。ありがとうございます。お客さんにも手際の
悪さを見せつけながらの営業で申し訳ありません。徐々に形が整ってきますので、気の長いお付き合いをお願いします。
新しいお惣菜として第一弾は鶏肉の照り焼きを予定しています。サラダ類もドレッシングも含め充実させていく予定です。
どうか、長い目で、、、。

[いよいよ2.0が、] (`15.9) 

いよいよサイのツノ 2.0が始動します。急といえば急だし、やっとここまで来れたといういう気もするし
なんだか不思議な気がします。12年前のオープンの時を思い出したりするし、とにかく今、目の前のことに集中しなくては
とも思うし、、、。とはいえまだ2.0が始まったわけではないのにあれこれ思いを馳せてもしょうがないですね。まずは
軌道に乗せることを第一に日々精進していきます。2.0オープンに至る詳しいいきさつはまたいつか。ツイッターも合わせて
ご覧下さい。

[HTMLってなんだ?] (`15.8) 

よし、ホームページを自前でつくるぞ、と意気込んでネットで調べたり、参考図書を借りてきて
開いたりしたものの、全く進めず半年ほどが無情にも過ぎ去りました。とにかく最初の一歩が踏み出せない。
HTMLがどうのこうのという時点で自分の思考がフリーズしてしまうんですね。
それが6月ぐらいに、とにかく1行だけでもいいから作ってみようとして、それでもブラウザで見れるまで2,3時間は
かかったでしょうか?とりあえず一行だけできたんです。ネットで見た「1時間でできるホームページ」というようなサイト
だったと思います。自分であれこれ考えずにとりあえず指示通りに素直に操作していきました。そうしたついにその時が。
一行だけのホームページ。それを見て、思わず歓声を挙げていました。真夜中にこっそりと。
でもそこからは一週間ほどで大体の大枠が出来上がりました。
だいぶ前ですが、ロッククライミングをしたことがあって、初心者の人が初級コースを登るのに一番苦労するのが最初の
体を持ち上げる時なんです。両手、片足を壁の突起に掛け、もう片足を壁に掛けるために両手、片足に力をいれるわけですが
これが難しく、普通に登れば10分ほどのコースに30分かけてもひと登りができなかたりするんです。でもその最初の
ひと登りをクリアするとあとはわりあいスムーズに登れる、というのがよくあるパターンなんです。なんだか、それと似ているな
と思いました。なんでも最初の一歩が一番苦労しますよね。
これまでの文章もテーマ別にまとめて、読みやすくする予定です。上の「サービスについて」とか
のように。まだできてませんが、、、。近いうちに、、。

[改めまして] (‘15.7) 

これまで使っていたHPが、いろりろ不具合が出たりしてリニューアルしなくてはと思いつつ、
外部に発注するのは費用がかかるし、身の回りにパソコン関係に強い人が今はいないし、いっそ自分で
作ってみよう、と思ったのはいつのことだったでしょう?
と悠長なことを書いているうちに急遽、このホームページを公開することになってしまいました。
こんな段階で公開していいのか、という話もあるとは思いますが、最低限のお店の情報はネットに載せておきたい
というのもあるので、ここはご勘弁を。これから充実していきますので、よろしくお願い致します。
(この文章は日をまたいで書いています)

  

  マスターの独り言

 

サービスについて その3 (14.5.1)

具体的なところでは、まずお客さんがお店に入る瞬間、その2,3秒が勝負どころです。

ドアを開けて店内に足を踏み入れるまでに、その人がどのような人か、年齢(学生か?社会人か

?)性別はもちろん、2,3回目の来店か?一ヶ月ぶりぐらいか?もしくは初めてか?というの

を判断して「いらっしゃいませ」の言い方(声の調子や高さなど)、表情などを変えなければい

けません。

 

 

 

 

サービスについて その2 (14.4.1)

サービス、接客も味のうちとはよく言われる言葉です。実際、どんなにおいしい料理でも30分

以上待たされたり、不機嫌な顔でドンと目の前に置かれたりしたら、本来の味を半分も楽しむこ

とはできなのではないでしょうか?おいしさというのもその日の天気から、食べる人の体調や気

分はもちろんのこと、お店の照明、内装、音楽、サービスする人の接し方も含め、全て関連して

一つの味わいになるのだろうと思います。こう書くとなんだか硬いですが、誰もが無意識に感じ

ていることではあるでしょう。

逆を言うとここが難しさで、こういうことをしていれば喜んでもらえるだろうというのは、あく

までこちらの推測で、サービスを受けるお客さんがどう思うかはまた別ということでもあるわけ

です。実際にあることですが、知り合いが来て何かサービスしてあげようとして、自家製の黒ゴ

マアイスを出してあげたとします(割合評判が良いので)。そしてその知り合いが「すごく美味

しかった。ありがとう」と言ってくれたとします。ああ、良かった、良かった、と自分は思いま

す。良いサービスができたと。その知り合いが内心(ゴマ味って苦手なんだよな、まいったな)

と思っていたとしても。すればいいというわけでは無し、されどしないわけにはいかない、とい

のがサービスの難しさです。

 

 

おいしさについて その2 (14.3.1)

 

おいしいというのが最終的に食べた人が判断するものとして、それを提供する側がどうやって

読み取っていくかが営業する上で重要になってきます。「おいしかったかったです〜。また来ま

す〜」という言葉を信じてはお店はやっていけません。それは間違いない。皆さん、気を使って

言葉をかけてくれますから、その内実を読み取らないといけないわけです。なんだか頑張ってや

ってるみたいだから、とりあえず言っておいてあげようというのがおおよそのところと思うよう

にしています。

では、何に自分が一番安心するかというと、食べている時にうなずくという動作です。口を動か

しながら、うん、うん、という感じでうなずいているのを見ると癒されます。是非、無理にでも

うなずいて下さい。なぜうなずく動作かというと感情と直結していると思われるからです。です

から前にも書きましたが、小学校低学年ぐらいまでのお子さんの反応もすごく参考になります。

裏表ないですものね。

最終的には、お店を出ていく時のお客さんの表情が笑顔になっているかどうか、それが問題で

す。理想を言えば、どんなに疲れていても、嫌なことがあってもサイのツノでカレーを食べて

出て行く時には少しでも豊かな気分になってていることです。難しいですが。

それには提供する食べ物だけでなく、サービスする人間の心持ちが直接的に影響するものですか

ら、ますます難易度が増すわけです。そこらへんを次回に。

 

 

おいしさについて (14.2.1)

毎日おいしいカレーを作ろうと苦闘しているわけですが、おいしいというのは一体なんなのか

と言うとこれが難しいですよね。十人十色と言いますが、十人食べれば十人の感想があるだろう

と思います。全員が、これはおいしい、と評価するといのはあまり考えられないでしょう。

おいしい、という言葉の中身も問題で、「文句なくおいしい」から「まあ、おいしいんじゃな

い」まで幅広くあるでしょうし。飲食店の場合だと、一番多いのは、どっちかというと肯定的で

いう「おいしい」だろうと思います。逆を言うと、この「おいしい」が半数を超えれば存続出来

ていくライン。その中で「ここはうまい、また来たい」と思ってくれる人が2,3割になれば繁

盛店になってくるイメージでしょう。

自分の一番の強みは(弱点でもあるわけですが)、これは自分の経歴から来ることですが、自分

の作るカレーの味にこだわりがないことだと思っています。こう書くと変な感じですが、これが

オレのカレーだ!という意識がなく、作りながら考え、考えてまた作る、というのが実際のとこ

ろなわけです。だから決まった味を作ろうというのではなく、これはおいしい、とその時自分で

思えるものを作ろうとしています。結果的にカレーの味は(微妙にですが)変わり続けていま

す。いい加減といえばいい加減な話です。スミマセン。

当店の料理、ピクルスやデザート、ドレッシングもそうですが、の目指すところのイメージとし

ては、自分の考える「おいしい」を持って、「みんなー、こっちに来いよ」と叫ぶのではなく、

「こういのがおいしいんだけどな」という人の隣にいって、「じゃあ、こういうおいしいはどう

ですか」と一緒に並んで歩いていく、そんな感じですね。というような事を考えながら日々カレ

ーを作っております。

 

 

明けましておめでとうございます (14,1,1)

明けましておめでとうございます。

サイのツノも11年目を迎えました。今年は今までとは違う展開をしていきたいと思っていま

す。どうなることか分かりませんが、ここはいつもどおり、なんとかなるだろうの精神で前に

進んでいくつもりです。基本を忘れず、細部にこだわり、視野を広く大きく持って。

今年のサイのツノをお楽しみに!

 

 

 

そろそろ今年も (13,12,20)

そろそろ今年も終わりです。なんとか無事年が越せそうで、ありがたい事と皆様に感謝して

おります。雪の日や台風の日、猛暑の日でも少なくない人が店を訪れてくれ、その日の最後の片

付けをして照明を消し、良かった、良かったと胸をなでおろしながら店を出ることも、幾日も

ありました。感謝の印に(なるかわかりませんが)与太話をひとつ。 

サイのツノ的都市伝説 その1

10年目を迎え、感慨深くパソコンに保存している写真を整理している時、オープン時の自分の

アップが写っているの見て、ある疑惑の囚われ、年代順に自分の顔を見て驚愕させられることに

なりました。そんなはずなはい、と何度も見直しましたが、最後には認めざるをえませんでし

た。そう、年々自分の目が大きくなっているのです。わずかずつではありますが、確か

に大きくなっているのです。それに気がついたのは伏線がありました。以前、毎日のように

来てくれていた超常連のお客様がつぶやいていた事をがあったのでです。「最近、顔つき変わっ

たね、って言われるだよね。目が大きくなったんじゃない、とかさ。整形した?ってマジで聞か

れたし」とブツブツ言っていたのですが、なんのことだろう?とその時は聞き流していました。

改めて鏡に映った自分の顔に見入ります。疑惑は確信に。そう、サイのツノのカレーを毎日食べ

続けると目が大きくなる。しかし、自分は仕事のうちなので食べないわけにはいかない。このま

ま食べ続けたら、10年後には・・・。

 

 

10周年   (13,10,1)

 

10周年です。有り難うございます。皆さんのおかげです。一人ひとりお礼を言って

回りたい気分です。もちろんこれからまだまだ続きます。もっとおいしく、もっと心地よく、

お店を出る時にいつもと違う、ちょっと豊かな気分になって頂けるよう精進していきますので

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 ドキュメント 03.10.04  (13,9,20)

 朝は来た。晴れていた。思ったほど緊張も高ぶりもない。スケジュールは自分

なりに綿密に組んで、メモっているのでその通りに動けば準備は整えうだろう。

なんとかなる。なんとなくそう思う。まあ、とにかくやるしかない。一歩一歩進めて

いくしかないわけだから、あれこれ考えても仕方がない。営業が始まればやらなければ

いけないことが、また山ほど出てきて、押し流されていくだろう。考える間もなく。

いつもこんな風に生きてきた気もするが、、、。

問題はお客さんが来るか、どうか。まったく予想がつかない。チラシとかの広告は全然

打っていないのでほとんど知られてはいないはずだ。店の前にあと何日で、おいしい

カレー屋がオープンします。という張り紙をしているだけだ。それでお客さんが来るのか?

分からない。お客さんが来て、カレーを食べて喜んでもらえるのか?わからない。

これから続けていって採算が合うのか?借金を返していけるのか?生活していけるのか?

分からない。とにかく今日一日、、、。

布団から抜け出し、身支度する間に頭の中に去来する思いです。

 

 

 

 今だから話せるシリーズ、その1  (13,7,23)

 

 あれはオープンして半年が一年ぐらいのことでした。夕方6時台だったでしょうか、

カウンターにお客さんが2,3人いる状態で仕事をしていたら、突然、胸の鼓動が激しく

なってきて、自分でも驚いて、なんだ、なんだ、と戸惑っていました。目眩がするとか、

息が苦しくなるとかはなく、ただ心臓がドク、ドクと激しく打つのです。意識は普通でまわり

を見ても特に異常はないし、何か気になることがあるとか、いつもと違うことがあるわけでも

ありません。ただ心臓の鼓動が激しくなっているだけなのです。でも、それもカレーを提供し

たり、忙しくするうちに収まって、何だったんだろうと、気になりながらもすぐ忘れてしまい

た。それが、2,3日してからのことです。あることを発見して驚き、冷や汗をかくことに

なりました。

炊飯器とガス管をつなぐホースが焦げていたのです。たぶん炊飯器で炊いている時にホースが

炊飯器に接触して焦げてしまったのでしょう。もしそのままホースが熱で溶けて、ガスが漏れ

炊飯器を炊いている火に引火したら、と思うと今でも軽く目眩がします。あの鼓動が激しく

なった時が、炊飯器を炊いている時か、後になっては確かめようもないですが、炊いている時

だったような気もするわけです。ただ、だからといって自分の心臓が激しく打ち始める理由に

なるわけでもないし、チョッと不思議な気分です。

 

 

 

 

 そろそろ丸10年 (13,7,11)

 そうなんです。そろそろ丸10年。開店の頃のことを思い出すと、遠い昔のような気も

するし、ついこの間のような気もします。まあ、何とかここまで来れたというのはそれなりに

感慨深いものではあります。次の段階に早く行きたいと思いながら、なかなか行けず、現状に

それなりに満足し、感謝しつつも、この状態何とかならんかと苦悶し続けた10年のような

気もします。まあ、自分の場合、ここまで来れたのは運がよかった、ほとんど運、みたいな

もんです。病気や怪我をしなかった。致命的な営業上のミスをしなかった。などなど。今

思えば冷や汗もののことはいくつもあります。そこで今だから言える話シリーズ。来週

更新予定。

 

 

 

 

  オー、マイ、ガッ  (13,7,9)

 

 前の更新日が8月10日なのを見て、少し愕然。忘れていたわけではないですが、

なんだ、かんだと、のびのびになっていましたが、督促メールのあまりの多さに(うそです)

奮い立ち、ここに再開を宣言します。

けんどじゅうらい(変換されない!)、疾風怒濤、心機一転、とにかくやるぞ!何をやるかは

措いといてとにかくやる、やってやる、という強い意志を持って臨めば、とにかくやれるだろ

う、何がやれるかは措いといて。書くべき事は山ほどあります。今年の10月には10周年!

を迎えるし、店内改装のその後や、新しい看板、メニューの裏の更新、テーマソングの

誕生秘話、日本経済の行方(いくつかうそが含まれています)などなど。

さあ、やるぞ!と気合が入ったところで今日は寝ます。もう夜も遅いので。では。

 

 

 

  

  不条理性について  (12.8.10)

 日々の新聞やテレビのニュースで、何でこんなことが、と不条理を感じずに済むことは

ほとんど無いといっていいでしょう。希望という言葉を口にするのもはばかれる状況が蔓延しいる

この世界。なせ?と思わずにいられません。と硬く出てしまいましたが、この後はいつもどおりの

お気楽さでわが身に降りかかった不条理についてお話したいと思います。

その昔、ラーメン専門店に入って、カウンターに座りラーメンが出てくるのを待っている時に

くしゃみをしたら、店主に、「うるさいっ!」と怒鳴られた。えっ!?えっー、な、なんで!?(心の声)

その昔、そこそこ満員になっている電車の車両の真ん中あたりで、手すりにつかまり、ぼんやりしてた時

突然、隣に立っていた若い女性に、キッと睨まれた。な、なに?えっ!?、ち、違う、違う!(心の声)

これはお店を始めてしばらくしてからのことですが、深夜、仕事を終えくたくたになって帰ってきて、

まあ、何とか今日も無事終わった。メシでも食べて寝よう、と料理をのせた皿を持ってテーブルに置こうと

して、イスの足にけつまずき、皿を畳の上にきれいにひっくり返した時。まるで皿を取れば盛り付けられた

料理が出てくるかのように。神よ。なぜ、こんな試練を与えるのですか?(心の声)

これは、もっと昔で確か小1か小2あたりだったと思いますが、家族ですし屋に行ってカウンターで

食べている時に、お店の主人から、子供で食べるものがあまりなく気をきかせてくれたのでしょう、

「何でも好きなもの言ってごらん、握ってあげるから」と言われ、チョッと考えてから「スイカ!」

と言ったら(たぶん夏だったんでしょう)「あはは、それはないな」と言われ、自分もご飯にスイカは

おかしいかなと考え直し「とんかつ!」と言ったら(当時の好物でした)「ははは、それもないな」と

言われた時。何でもいってごらん、と言った、その舌の根も乾かないうちにあれもない、それもない、

と平気でいい、あまつさえヘラヘラ笑ってごまかすいい加減さ。大人って信用できないと子供心に思いました。

こういうことって意外と覚えているもんですよね。誰にでもこういう経験が一つや二つあるのではないで

しょうか?そうやって純粋な少年は懐疑的な大人に育っていくことになるのです。

だから今でも子供を侮ってはいけない、きちんとした対応をしないと、と思っています。子供って鋭い観察者

ですよね。

せめて当店に来ていただいた方が不条理な思いをしないですむよう、日々の営業に励みたいと思います。 

 

 

 

 

 雪の降る静かな夜は part2     (12.5.12)

 

 前回からの続きで、暇な時というのは必ずあるものです。嫌ですが。絶対になくしてやると

固く誓ったところで、いくら晴天が続いてもいつか必ず雨が降るように、誰も来ないなあ、と

いう時があります。

一通り次の日の段取りなどもすませ、洗い物や片づけをしながらぼんやりしていると、なんという

事もない思いが次々に浮かんできます。

誰も来ないなぁ、まあ、この天気じゃしょうがないか。・・・そう、思おう。しょうがない、

しょうがない。・・・もっと看板を派手にしないとだめかな。チョッと地味だよな。何か音楽でも

流すかな。前に魚の歌がはやって魚の売上が伸びたって話があったけど、カレーの歌でもできないかな。

  ・・そうか自分で作ればばいいか、・・って作れないな。・・・サイのツノの応援歌とか。自分で

応援歌つくってどうすんだ。・・・ウン、テーマソングならいいか、・・・って何がいいんだ。

でも、そうか、曲は作れないけど詞なら書けるか、・・・書けないな。・・・常連さんでミュージシャン

の人が結構いるし自分が詞を書いて、それに曲をつけてもらうというのはありかも。・・・ありかな?

とりあえず、って何がとりあえずだか・・・カレーだからで出しはやっぱりインドか?チョッと安易?

インド、・・・もういっぺん行ってみたいな・・・ところで誰も来ないんですけどー。まあ、しょうがない。

曲はポップで、スケールのあるのがいいな。評判になってCD化されてヒットしたりして。・・・ないか。

でも一応最初に印税の取り分の話はしといたほうがいいかもな、フィフテイ、フィフテイでどうだろう?

って何がどうなんだ。あっ、お客さんだ、迷ってるな、・・・あっ、行っちっゃた。誰もいない店って入り

ずらいよな・・・。やっぱりテーマソングだ。早く作らなきゃ。・・・関係ないか。

と思いは荒れ野を駆け巡る。というわけで出来のたが下の詞(?)です。誰か曲を付けてくれませんか?

・・・ないか。

 

印度の山奥で、導師が言った 「汝、カレーを作るべし」

なんでやねーん、なんでやねーん

公園の陽だまりで、幼児が叫ぶ「おいしいカレー!」

わかったでー、わかったでー

これぞ、運命、いや、宿命、って、どう違う?

これぞ、必然、いや、偶然、どっちも同じ?

辛いだけじゃない、うまいだけでもない、

じゃあ、どんなんや

まるく、まるく、まるくなる

まわるよ,まわる、世界はまわる。

この一皿で、この一匙で、

まるく、まるく、まるくなる

まわるよ、まわる、世界はまわる。

 

 

 

 

 

 

 

   

  雪の降る静かな夜は   (12.3.4)

 

 今年は結局かなり寒い冬でした。東京でも雪が積もったし、全国的にも寒波に見舞われ、被害も

 大きいところがあったようです。いくら技術が進歩しても、より大きな力には太刀打ちできないというのが

厳然たる現実なのでしょう。

 東京が雪に弱いのも仕方がないのでしょうが、困ったもんですね。電車は遅れるし、人は転ぶし、子供は

機嫌がいいですが、大人は憂鬱になります。お店も同じで雪の日というのは、てきめんヒマです。これはバーで

働いている時から、はずれることはないです。まあ、飲食業だけの話でもないのでしょうが、自営業者としては

つらいところです。雇われだったら、内心楽でいいや、とも思えるのですが、売上の数字が頭を去来します。

最近はさすがに、うろたえませんが、開業して2,3年までは、お客さんが入ってこないとうろたえたもんです。

雪の降る静かな営業中、オープンしたての頃を思い出してしまいました。お昼、11時半頃に「営業中」にして

音楽をかけ、お客さんが来るのを待つわけですが、なかなか入ってこないと、ちらちら時計に目をやりながら

ア、 12時になった、まだ誰も来ない、・・・もう10分か、誰も来ないかも・・・、15分か、だめか・・・、

あっ、来た来たよかったー、などと、はらはらどきどきの連続でした。チョッと連続してお客さんが来ると、

よしっ、いけるぞ!と思い、しばらく入ってこないと、やっぱりだめだ、と思い、心は乱れに乱れ、さすがに

こんなに緊張していたら体が持たないよな、と怖いぐらいで、大丈夫、大丈夫、頑張れ頑張れ、と心の中で

ささやいていたモンです。いじましい。

でも、そういう時期も必ず過ぎるもので、これは、はっきり覚えているのですが、10月にオープンして、年が明けた

1月の上旬ぐらいに一番きつい時期は乗り切った、と自覚しました。何か根拠があったわけではないのですが、なん

とかやっていけるという自信が、深夜、布団にもぐりこもうと階段を上がっているときに芽生えました。不思議な感覚

ではありました。もちろんそれからも、やっぱりだめか、いや大丈夫という思いは交互にやってきました。オープンの

頃はそれが、2,30分おきだったのが、1,2時間になり、半日になり、という感じでひらいていき、2,3年ぐらい

までは続いて、5,6年ごろで散発的になりました。もう、さすがにいいよ、十分味わったから(いたぶらたというのが

実感ですが)という気分です。でも、最近でも雪の降る静かな夜には、またあの思いが頭をもたげてきます。もちろん、

もうだめだという方がですが。でも今は少し懐かしさを感じないでもないですね。

でも、その頃の経験で人間の精神というのは波だ、とサトリました。寄せては返す波で、意志の力でとめることは

できない。その波を少しずつ抑えていくしかない。波に揺られながら。と、ホントはこんなことを書く予定ではなかった

のですが、何か内省的になってしまいました。実はサイのツノのテーマソングを作ろうというテーマだったのです。

次回に乞うご期待。

 

 

 

 

あけまして   (12.1.12)

 

 気がつけば、年も明け、成人式も過ぎてしまいました。ホントうかうかしてると時ばかり

 が過ぎていきますね。正月休みにごろごろしながら、何か良いことがないかな、そんなすごいこと

じゃなくていいからちょっと気分がよくなるような・・・とつらつら考えていたら、じゃあ、どんな

ことがあるかな、と思いつくままに浮かべてみました。

まあ、ありそうなこととしてはおみくじで大吉を引くとか。(何か嬉しいですよね。関係ないとは

わかっていても。)お年玉付き年賀状で切手以上のものが当たるとか(当たったことないですけど、

そもそも子供の時以来調べたことない)。・・・なんかスケール小さい。

誰かがお年玉をくれる。(これはうれしい。でもありえない)綾瀬はるかと掘北真希と仲間由紀恵が

連れ立ってサイのツノに食べに来る(これもうれしい。でもありえない)AKB48が連れ立って

サイのツノに食べに来る(なんだかうるさそう。これはあまりうれしくない)井上揚水が来店して

カレーのお礼に一曲歌ってくれる(これはうれしい。でもやはりありえない)。・・・もっと素朴に

うれしいことで、・・・電柱の陰から宇宙人が出てきて「われわれは宇宙人だ」と言われる。そして

「見れば分かるよ」と言い返してやる。・・・何か違う。などと夢想しているうちに時が過ぎ、休みも

終わるわけです。まあ、こうやって愚にもつかない事をだらだら思い浮かべていられるのが、平和で

いいのかもしれませんね。

でも本当にあったことでは道端で1万円札を拾ったというのがあります。ちなみに交番に届けました。と、

落ちがついたところで今年もどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

  八周年  (11.11.13)

 

 おかげ様で8周年。何とかやってこれたのも、ひとえに皆様のおかげです。あらためて

 お礼申し上げます。有難うございます。

 今回は営業していて悲しい時の話です。

  

「すいませーん、欧州カレーひとつ!」  「ア、はーい(欧風ですけど)」 「じゃあ、私も

 欧州マイルドカレー」  「はいっ。(どんどんずれてますけど)」

 

 「お待たせしました。グリーンカレーです」  しばし皿を見つめて「・・・グリーンじゃないんだ」

 結構つらい一言。

 

 店を出かけたお客さんに向かって「ありがとうございましたっ!」と言うと、ん、何か言いました?

 という感じで振り向かれる時。自分の滑舌が悪いのでお客さんには「AGAトッごザーMaった」と

 いう風に聞こえるようで、何か呼びかけれたたのかな?と思われるみたいです。疲れてくるとこの傾向が

顕著になるので、何を言っているのか聞き取れなかった時は、状況で察してやってください。

 

 混み合ったピーク時に、自分でとったオーダー表の字が読み取れない時。あれっ、これって ま 

 か? いやR? んっつ、あそこの客さんはハーフだっけ?なんて書いてんだ、これ。誰の字だ?ってオレか

 ということが、ままあります。自慢じゃありませんが昔から字が汚かった。買い物のメモの字が読めず

 必要なものが買えなかった、ということは今でもあります。忙しい時にこれは結構悲しい。

 

 逆に嬉しい時。基本的にお客さんが入ってくる時ですが、常連の人が大切な人を連れてきてくれる時は

 ひとしおです。いつも来る学生さんが実家から来た両親を連れてきてくれるとか、一人で来ていた

お客さんが恋人と来てくれる時とか。

結局人と人ですよね。サービス業は特にそうです。お客さんで辛い思いをした時はお客さんに助けられます。

これからも来てくれた人に少しでも、チョッと贅沢な時間を過ごしてもらえるよう、日々努めていきますので

どうぞよろしくお願い致します。

 

 

 

 

  神戸に冷やし中華は存在しない  (11.8.29)

  

   ところ変われば品変わる、の話です。最近神戸に帰省したのですが、JRの駅で

   何とはなく広告を見ていたら、「当店のミンチカツは・・」というのが目に付いて、

   そうか、神戸ではミンチカツなんだっけ、と少し驚いてしまいました。神戸を離れて

   もう20年以上になるので、かえって神戸の言い方に驚いてしまうんですね。でも、

   考えてみれば、ミンチのカツだから、ミンチカツ。東京の(というか、関東の?)

   メンチカツのメンチって何?とも思います。

   18の時に東京に出てきて、習慣の違いに戸惑うことも多かったのですが、食べ物に

   関して、印象に残っているのが「冷やし中華」というやつです。あれ神戸では「冷麺」

   というのです。今回も神戸に帰った時に確認しましたが、今でも「冷麺」でした。

   東京に来てまだまもない頃、定食屋で「○○はじめました」のメニューを見て、

ああ、東京でもやってるんだな、と思って「冷麺下さい」と注文したら、店のおやじに

怪訝な顔をされ、メニューを見直したら「冷やし中華」になっていて、あれっ、と

驚いた経験があります。中身自体は同じですが、神戸では(関西では?)「冷やし中華」

というものは存在しません。

あと学生の頃よく利用した立ち食いそばでも、メニューの違いがあって関西では

きつねそば、たぬきうどんというのはありません。関西ではきつねは油揚げをのせた

うどん。たぬきは天かすをのせたそば、と決まっています。だからきつねそばと

いうのは、豚肉の牛丼みたいなもんでありえません。コロッケをのせるのも東京で

初体験でした。なんじゃそりゃ、と最初メニューを見て思いましたが、慣れると結構

気に入って注文していた思い出があります。

こういう話もしだすと次から次と出てきますね。続きはまたの機会に。

   

   

 

 

 

 

 

年をとるという事  (11.7.24)

   

   今まで年をとったなあ、という感慨にふけるということはほとんどありませんでした。

20代の頃とはもちろん違いますが、体力が落ちたとかないよなあ、とずっと思って

いましたが、、、。

今年の春ごろに立て続けにひざと肩を痛めてしまいました。ちょっとした怪我なんですが

これがなかなか直らないんですね。ひざは自転車でこけて、右ひざのじん帯の辺りを。肩は

背中の左の肩甲骨辺りを掻こうとして(こんなことで痛めること自体、年ですね)、

左の肩の筋を。大したことではないので、そう気にはしていなかったのですが、なかなか

直らないことに驚いてしまいました。良くはなっていくんですがそのスピードの遅いこと。

もしかしてこの痛みがずっと続くのかも、と思ってしまったほどです。その時に、ああ、

これは年だな、と実感しました。確実に肉体が老朽化しているんだ。当然のことでは

ありますが、なんだか、ああ、そんなんだ、としみじみしていまいました。気だけは昔と

変わらないんですが、体は衰えていくわけですね。こればかりは、しょうがないと割り切って

衰えるスピードを抑えるしかないのでしょう。当たり前といえば当たり前なんですが、納得

できないといえば納得できないもんです。そういう問題じゃないだろ、というのも頭では

わかるんですが。そういえば6月中ごろに風邪でのどを痛めたんですが、この時もいつもなら

2,3日で直るのが、1週間ほどかかってしまいました。これも年のせいでしょう。やれやれ。

賢く付き合っていきたいとは思いますが、何事も加減というのが難しい。抗ってばかりでも

だめだし、流されてばかりでもだめだし、、、。まあ、生きとし生きるもの等しく課せられた

ものだから、などと思いつつ過ごす今日この頃です。

   

 

 

 

 店内改装中   (11.5.15)

   

   宣言どおり素早い更新です。良かった。やればできる、自分の力を信じよう。

   ところで今回は、サイのツノが改装中であることをご報告したいと思います。

  

 ことの始まりは今年2月某日、某妄想ニット作家が作品を提供してもらえるという情報を

   某関係者がサイのツノにもたらしたことからだった。この情報にいち早く「サイのツノ」が

反応し、某日、都内某所で「サイのツノ」最高経営者会議(約2名)が開かれ、長年の課題で

あった店内改装について討議された。紛糾が予想された会議であったがCEOである某O氏の

勇断により店内改装を促進することが全会一致で可決された(約93秒)。この計画が実行

されることにより小金井経済の年間成長率を0.001%押し上げることが予想され、小金井

商工会が歓迎の意向を表明した。という事実は今のところ確認されていない。だが、関係各位

(約3名、内未成年2名)の熱い注目を集めているのは間違いなく今後の展開に目が離せない。

 

というわけで地道に店内改装中です。少しづつなので気づく方も少ないと思いますが、というか

誰も気づいていない?、どこが変わったか分かった方は黙って改装した部分を指差してください。

自家製アイスをプレゼントします(限定3名、早い者勝ち)。改装については順次報告したいと

思います。

 

 

 

 

 

 

 

これから   (11.4.30)

 

 あまりに久しぶりの更新です。言い訳はしません。これからです。過去は忘れます。

 これから定期的に更新することを宣言します。できるだけ短い期間で・・・。たぶん。

 これからにご期待下さい。これからがいつからかは・・・はっきりしませんが。

 と、力強く書いたところで次回をお楽しみに!次回がいつかは・・・

 とにかくこれから!

 

 

 

 

  たくあん   (10.5.10)

 

唐突ですが、たくあんです。恥ずかしながら自分は19の夏までたくあんが大根からできているという

ことを知りませんでした。大学の友人と夏休みにキャンプをしていた時、朝食の準備でたくあんを切って

いて、そういえばたくあんて大根に似てるなあ、と隣にいたやつに話したら怪訝な顔をされ、そこで初めて

たくあんの真実を知りました。というような事を少し前に、某大学3年の学生さんに話したら、えっ!たく

あんて大根なんですか?と驚いていました。ここにもいたかと嬉しかったです。意外に知らない人が多いの

かもと思うのですが・・・。この文章を読んで、えっ!たくあんて大根なの、と驚いた方、仲間です。是非、

来店時に、一言「たくあん」と言って下さい。ドリンク一杯サービスします。

若いということはものを知らないもんですよね。今も昔も。

大学で東京に出てきて一人暮らしを始めた時は、レタスとキャベツの区別も出来なかった気がします。まあ、

そんなやつが20年後にカレー屋を開くんですから人生分からないもんですよね。

ところでこれは最近知ったことなんですが、枝豆が成長すると何になるかご存知でしょうか?大豆なんです。

小学生向けの学習雑誌で知りました。これが意外と発見の連続なんです。いわれてみるまで大豆がどうやって

できるかなんて考えたことが無かったです。漠然と畑でとれるんだろうぐらいで、なんとなくじゃがいも

みたいに地面から掘るイメージでした。浅はかでした。だから風呂上りに、枝豆と豆腐と納豆をつまみに豆乳

を一気飲みしたら、全部大豆なんですね。年を取っても知らないことは多いです。

 

 

 

 

バンカラ  (10.3.16)

 

唐突ですが、バンカラって言葉の意味が分かるでしょうか?自分の世代より上で分からない人は

いないと思うのですが、お店で働いていると学生さんなどの若い世代と話すとがありますが、この

バンカラを知らないんですね。いわゆるゼネレーションギャップというやつです。自分の学生時代が

80年代後半でまだ多少バンカラの気風がかすかながら残っていたと思います。まだ男がおしゃれする

なんて、というのがあって一週間風呂に入ってない、なんていうのは珍しくなかったですから。今なら

ただの臭い奴ですよね。そもそも風呂付の部屋に住んでいる学生なんてほとんどいませんでした。みんな

銭湯通いです。そういえば100円シャワーというのもありました。今は見ないですね。知らない人が多い

でしょうが、一畳ほどのスペースの個室が5,6個並んでいて100円で3分間だけシャワーが使えると

いうやつです。自分もよく使っていました。懐かしい。別にまた使いたいとは思いませんが。

90年代に入ってバブルがはじけるくらいでバンカラ的な価値観が無くなっていったのかもしれません。服は

ぼろでも心は錦、なんて言葉も今では意味不明でしょう。とりあえず身だしなみはきちんとしておこうよ、

て言われそうです。

ところで以前アルバイトをしていた女子高校生に聞いた時、わからなくて説明していたら「ハイカラの対句

みたいなもんですか?」と逆に聞かれ、そうなのかも、と思って今回調べてみたら当たっていました。ちなみに

ウィキペディアによれば、明治期にハイカラに対する粗野や野蛮とするアンチテーゼとして創出されたもの。

一般的には言動が荒々しい様。またはあえてそのように振舞う人、とあります。

まあ、こういう言葉の変遷はいろいろありますよね。今どきバイビー(バイバイの意味)なんて言ったら唖然と

されるんでしょう。高校の時とか普通に使ってましたけど。時代もそうですし、地域でも違いますよね。東京に

来た時、マクド(マック)が通じなくてびっくりしたことがあります。

逆に今の若者が普通に使っていて分からない言葉もいろいろあります。まんきつ(漫画喫茶)とかオール(徹夜)

って言葉は無かったです。就活も無かったんじゃないかな。

こういう話題はつながって出てくるので次回も少し続けたいと思います。

 

ところで2月中旬ぐらいから店の表に動画メニューを置いています。ビデオカメラで撮影して映像をパソコンで

編集して1分30秒ほどまとめてリピート再生させています。当店の場合、表の看板が貧弱で料理の写真も使って

いないのでなんとかしたいとずっと思っていて、どうせ作るなら写真とがでなく今風に動画で出来ないかと思った

のが半年ぐらい前でした。ただ自分がパソコンとかの機器に全然詳しくないのでぽつぽつと手探りで始めて、壁に

あたるとお客さんに聞いて、ああ、なるほどと少しづつ解決して、慣れた人なら2,3日で終わるところを

2,3ヶ月かけて出来上がりました。アドバイス頂いたお客様有難うございました。なかでも当店の数々の記録を

打ち立てた超常連の方の助言と援助がなければ、まだできていなかったかもしれません。改めて有難うございます。

 

 

 

 

 

 

 

 今年もよろしく  (10.1・17)

 

 今年もどうぞよろしくお願いしたします。去年一年全体的に暗い話題が多かった気がし

ますが、今年は気分だけでも暗いことは忘れて明るくしていきたいものです。経済も気分が

大きく左右するといいますし。そこで気楽にチョッとあ然とした話を。

 

前にランチタイムの後の休憩時間に街中を自転車に乗っていた時のことです。わりかし狭い道を

幼稚園のスクールバスが横を通り過ぎたので、スピードを落として何気なく見上げたら一番前の

窓から園児ふたりが自分を指差して笑っているのです。えっ?と思って後ろを振り返って見ても

何があるわけでなく自分を見て笑っているようなのです。ただ普通に自転車に乗っているだけなん

ですよ。スクールバスはそのまま過ぎていってしまいましたが、しばし呆然としていました。

人から指をさして笑われるなんて初めての体験です。でも何を笑ってたんだろう、あの園児は。

永遠の謎です。

 

 夕方の営業が始まってすぐに50代ぐらいの女性が少し慌しい感じで来店しました。「不動産家

と約束があるの」といいながらメニューを手にとって「私、肉がだめなのよ。肉がないカレーある?」

「欧風のカレーなら肉をよけて出せますけど」「肉をいれて煮込んでるんでしょ、それじゃだめなの」

「薬膳スープカレーは肉が入ってないですが、だいぶ辛いですよ」メニューを見ながら「ああ、これね、

ア、   鶏ガラなんだ。そういうのもだめなの」 それじゃあ、うちのは全部、と言おうとしたら、

ピクルスの瓶を持ち上げて「これはなに?」「それは付け合せの自家製ピクルスです」「ああ、これで

いいわ」「?」「これで食べるからご飯ちょうだい」「?」「カレーは全部肉が入ってるんでしょ。こ

れで食べるからご飯だけちょうだい」「・・・」しばし止まってしまいしたが、断るわけにもいかずご飯

だけだしました。女性は元気よく食べ終えると「おいしかった。また来るわ」と笑顔を残して帰って

行きました。

いろんな人とめぐり合えるのは楽しいものです。今年もめげずに頑張りたいと思います。